3.11に野球ができる意味を考える

2018年3月11日、東日本大震災から7年。

 

震災によってどれだけの学童野球選手が被害に遭ったのか・・・君たちは決して忘れてはいけない、震災の影響で野球が出来なくなった子、震災当時、いまの君たちと同じ集大成を迎えた子達がいたことを。この時期に野球の練習ができなくなる、野球に集中することができなくなる、いまの君たちに起ったらどう思う?

 

今年の3.11はカバラにとっては大事な日、京葉首都圏江戸川大会の決勝戦が行われた日。こんな大事な日に震災が起こった7年前・・・

 

 

その日、京葉首都圏江戸川大会の決勝戦が開催されたことを、こんな大事な大会の決勝戦が行われる3月に震災が起こったこと、それを考える上で、皆さんにご紹介したいエピソードがあります、3/11に特別な思いで挑んだ親子のお話です。

 

野球ができることが幸せだと感じる日

 

そのお父さんは東北出身で、震災の影響を受けた地域で生まれ育ちましたので、この日の決勝戦は特別な思いで迎えたそうです。決勝戦はあの震災が起こった時間帯と被る試合だったため、特別な思いを抱いていましたが、あえて気負いさせたくはなかったためか、息子には何も言わずに試合に挑ませていました。

 

 

6回表のカバラの攻撃に入る前に、ちょうど午後2時46分近くなったため、試合を一旦中断して、選手・保護者・大会関係者全員で東北地方を向いて黙祷を捧げました。

 

その父親は6回表、打席に立つ息子に「被災した学童野球選手に捧げる一発を打ってこい!」と心の中で願ったそうです。結果は…決勝打となるホームランとなりました。

 

“父の願い”と“その結果”の相関関係は無いかもしれませんが、帰宅後に息子から「あの打席、僕、願ったんだ、被災した人たちにこの試合を観て欲しいと、だから思いっきり打つぞ!って」、とそう息子から打ち明けられた父親は思ったそうです、願いと結果は偶然かもしれないけど、被災した方々を想う子供に育っていたんだなと、それが何より嬉しかったそうです。

 

 

そんな思いにさせてくれる野球、だから野球ができることに感謝します!!!

 

 

 

いま思いっきり野球ができて本当に良かったね。それだけでも幸せなことなんだなと。そしてこれからもずっと特別なことよりも、いつも通り野球ができる日々を送れることを、みんなと笑顔で野球をしたい、それをただただ願うばかりです。

 

さあ、思いっきり野球を楽しむぞ!