3連休中日の日曜日の夕方に新6年生を対象とした「カバラセミナー」が体育館で開催されました。
セミナーの内容は“マル秘”なので詳細は記載できませんが、子供たちは課題を与えられ子供だけでそれを一晩考え、まとめたことを1人1人がみんなの前でプレゼンを行い、発表内容に対してみんなで意見を交換する形式のセミナーで、部員の意識改革の一環で行いました。
プロジェクターも使用したこともあり体育館のカーテンは閉められ、寒さ対策のために扉は締め切った中で開催されたため、校庭で練習していた低学年チームの部員やその保護者からも、一体何をやっているんだと不思議がる様子でしたし、しかも、セミナー内容はマル秘なので、怪しい会のように思われたことでしょうね、きっと…
さぁ、もっとみんな、自信を持って!
さて、このセミナーで考えさせられるエピソードがありましたので、そちらをご紹介します。
課題によっては模範解答のようなものがあり、最初の段階で解答を教えてもらった上で部員たちによる発表形式となりました。ある1人の部員のお話なのですが、模範解答から大きく外れた解答をしてしまったその子は間違ったのが恥ずかしいのか悔しいのか、泣きながら発表していたのです…
でも、その泣いた部員は昨日の試合で良い判断をした走塁によって褒められたばかり。試合ではいつも冷静に状況把握できる野球IQの高い選手なんです。
しかも、模範解答から大きく外れた解答をしたと書きましたが、見方を変えると、ムムム、実は実践の試合でとっても活かせる戦術力の高い解答なのではと、時間が経ってからやっと彼の考え方を理解できた自分が逆に恥ずかしくなってきました。
この選手の他にも、野球ノートを書いている人は手を挙げなさいと言われ、毎回ノートに書いているというのに何故か手を挙げない選手もいたり。その子は字が下手くそだから、みんなに見られるのが恥ずかしかったらしいです。
模範解答ではないかもしれないけど、解答欄には誰よりも負けないくらいの数を埋めてきたのに、発表の場ではちゃんと発表できない選手もいたり。
みんな野球について常に考えて、一生懸命に自主練をしている選手ばかりで、本当ならば堂々と自分の考えを発表してもらいたかったのに、それができない選手がいること。一生懸命やっていることが、なかなか自信につながっていないことがよく分かりました。セミナーの趣旨ではないけど、みんなの発表聞いていたら、もっと野球に自信をつけさせてあげたいと強く実感しました。
泣いた選手にもしも自信があったのならば、こう言ってくれたはず・・・
「僕の解答は模範解答ではないですが、僕はいつもこのことを考えて練習しているし、実際の試合ではこの考えが活かされたこともあります。だから僕の回答を聞いてもらうことで、みんなも試合に活かせればいいなと思います!」
模範解答しか思いつかない選手には是非とも実践してもらいたい考え方を彼が持っていたことを踏まえると、自信を持って発表してくれればみんなのためにもなったのでは?もっとみんなに自信をつけさせることができたら、みんなのポテンシャルをもっと引き出すことができるのでは?と、改めて思いました。