3年生主体の低学年チーム、やりました!
ジュニアスマイル準々決勝の戦いに勝利、しかもディフェンディングチャンピオンのチームを破っての勝利は見事なものでした!さぁ、準決勝進出です。
点数の取り合いとなったこの試合、結果的にサドンデスへ突入。そのサドンデスでの守備ではみんなの集中力がバンバン伝わってきました。なぜなら君たちが下を向いていなかったから…
私は次の試合に審判をやることになっていたので、サドンデスに入る前に審判準備をして本部のあるバックネット裏に待機していたときに、守備に入った君たちを真正面からみて気づいたことがあります。いつもならば君たちは集中力が途切れて下を向く(土で遊ぶ、虫を探す、などなど)選手がいるはずなのに、この日の君たちは違っていました。みんな前を向いて1つのボールに集中していたあの顔がとっても印象的でした。「これは行ける!」と思った瞬間、ダブルプレーを決めてくれたんです!最少失点でサドンデス守備を切り抜け、その裏で見事にサヨナラ勝ちをしてくれました。
残念ながら、竹の子育成大会ではジュニアスマイルでみせた集中力が途切れたのか、守備でミスを連発して敗退となってしまいましたが、ジュニアスマイルでみせた君たちのあの表情があれば、これからの大会ではどんどん勝ち進んでくれることでしょうね、いまから本当に楽しみです。
応援する人を魅了する学童野球選手
最後に、竹の子育成大会の準々決勝で負けた後の子供たちの様子をご紹介します。
みんなやっぱり勝ちたかったこの試合、敗戦後、誰もが暗い表情で肩を落としながら、荷物の片づけをしていた君たちをみて思ったのですが、みているだけで辛くなる6年生の悔し涙とは違って、まだまだ可愛さが残る君たちの残念がる姿、そんな姿を見てほっこりしていた中で、それは突然起こりました。
最近入部したばかりのその子はとっても野球への意識が高く、入部したばかりなのに誰もが認めるチームのムードメーカーとなっているその子が・・・
悔し涙を通り越して、この世が終わったような表情でたたずんでいるんです。お父さんがすぐ横で言い聞かせている姿をみて何事かなと思った瞬間、彼の口から「もう野球なんて辞める!野球なんてやりたくない!」と。彼自身、気を利かせているのでしょうね、周りにあまり聞こえないような声で、泣きながらそう言っているんです。
ちょっと待って、竹の子大会は3年生にとって初めての大きな大会だけど、まだ始まったばかりの戦いなのに、どうしてそんなことを言っているんだろうと・・・でも、お父さんと話してやっと事情が分かりました。
そう彼はこの試合にかけていたんです、始まったばかりの彼の野球人生をすべてこの試合にかけていたんです!どうしても負けられない気持ちをもって彼は戦っていたんです。
このことを知った私はある野球選手の言葉を思い出しました。
今年、ジャイアンツの亀井選手がサヨナラ弾を放った後のヒーローインタビューで語ったあの言葉。
「最後打てなかったら命を取られると思って…それぐらいの気持ちで行きました」
前打者のマギーが何度も敬遠され、チャンスが回ってくるたびに結果を残せない亀井選手が、最後の打席をこのような気持ちを持ってバッターボックスに入ったそうです。
命を懸けた野球ではないですが「負けたら野球辞めてやる!」と思ってこの日の試合に挑んでいた君。まだまだ小さい君は亀井選手のようなプロ野球選手と同じ気持ちで野球をしていたんだね。
そういう気持ちを持って戦っている人のプレーを見るだけで、人は感動します、もっと応援したくなります。君がバッターボックスに入るたびに、見ている私たちをワクワクさせてくれるオーラの源は、やっぱり意識が高い君の気持ちにあったんだね。
プロ野球選手ではないですが、見ている人を魅了する学童野球選手がいたっていいじゃない!!!